待機中の技能実習生へ状況説明

入国できない技能実習生、不安解消のためのリモート面談実施

母国(ベトナム)で、規定の出国前講習を修了した後も、現地の研修センターで日本語の学習継続中の技能実習生へ、実習開始に向けた説明をオンラインで行いました。今回の対象者は、本来なら4月入国を予定していた実習生3名です。

ここにきて、ベトナムでも新型コロナウイルスの感染が拡大しております。このたび、ベトナム政府から20名以上の集合禁止命令が発動されました。そのため、彼らは一旦自宅へ帰り、オンラインによる日本語学習を継続することとなりました。そこで、送り出し機関の責任者より、「帰宅前に監理団体(組合)から直接状況説明をすることで、彼らや家族の不安が和らぎます。」との依頼があり行いました。

彼らへは、① 日本国内の感染状況 ② 実習先の状況 ③ 入国時期の予測 を主に説明し、④ その他質問への応答を行いました。3人とも、「これで安心して、入国制限が解除されるまで日本語の勉強をしながら待ちます」との回答をもって終了しました。

日本国内には、予定していた技能実習生の入国を待ち望む実施者(受け入れ企業等)がたくさん存在しています。その反面、新型コロナウイルスの影響によりキャンセルとなるケースもたくさんあります。そして、この現象は、技能実習生として日本へ行く予定の人たちの中でも同様に起こっております。今回の彼らのように、日本へ行きたいけど周辺情報から不安を抱く人、逆に日本へ行くことを辞退する人。

日本政府は、オリンピック・パラリンピックの開催に向け最終段階を迎えております。そして、開催となっても、日本へ行きたい人(選手)、行きたくない人(選手)がいると思います。今だからこそ、誰でもが理解できる具体的な説明と、人々の不安な心に寄り添った対応が求められると、今回の機会を通して感じております。

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