「外国人との共生」の原点
共生社会で求められること、それは笑顔!
入国当時、政府による水際対策により、日本での技能実習を予定していた多くの若者たちが、日本への入国拒否により母国で待機状態が続いていました。
待ちきれずに辞退する者が増加する中で、政府がほんとうに短期間でしたが「レジデンストラック」と称して入国を可能しました。
今回、3年間の技能実習期間を満了し帰国した二人は、2021年1月に「レジデンストラック」により入国しました。
二人の職種は「ビルクリーニング」、入国は果たせたものの、日本国内ではコロナ対策として「3密防止」「リモートワーク」等の指針により、世の中が大きく様変わりしておりました。
そのため、実習先の企業では、業務も限定的となり仕事量も減ってしまいました。
技能実習生として日本へ行くことを決意した海外の若者たちは、日本で実習をする3年間で250万円前後の貯金を目標としている人がほとんどです。
制度趣旨の通り、日本の「技術」「技能」そして「日本語」といったスキルを母国で生かそうとする目的を持ちつつも、本音は「お金を稼ぎたい」であることは周知のことでしょう。
二人の目標も同じだったはずです。
しかし、残念ながら目標を達成できたとは思えません。
コロナ禍で、多方面から聞こえてくる技能実習生の情報は、「不満」や「後悔」、「あきらめ」など。
最悪な場合は、悪質なブローカーからの甘い言葉につられて「失踪」が増加といったマイナスなものばかり。
しかし、二人からは「不満」や「後悔」といったマイナスな言動は一切ありませんでした。
目標のお金が稼げず、休みに観光へも行けない期間も長く続きました。
それでも、二人は世の中の状況を受入れ、日本での生活を楽しんでいるようにさえ見えました。
これは、二人を取り巻く環境、特に採用した企業側からの、二人の気持ちを補うようなサポートがあったからこそだと思います。
社長からは「彼女たちに満足してもらえないのは会社の責任で、本当に申し訳ない」と、お会いする度に仰られておりました。
写真の笑顔からも、良好な関係は一目瞭然ですね!
制度改正により、外国人との関係がより密接になる中、お互い人間同士「共生」の原点は笑顔ですね。
二人は帰国後さまざまな道を歩みますが、日本で得た経験を生かしてもらえることを祈っております。
企業主催の送別会へお誘いいただきました。
この度は、お誘いいただきありがとうございました。
お二人の人生に幸あれ!またいつかお会いしましょう。
マンサポ一同