社員教育へ「教育動画」の活用事例 2-2(振り返り)
フォローアップセミナーで成果定着へ
先月、1回目の「教育動画」を活用した社員教育を行った組合員企業様で、フォローアップセミナーを実施いたしました。
第1回目の社員教育を実施した動機は、
現場指導者から「何度指導をしても改善してもらえない」
というものでした。
そして、動画を観た直後の質問時に、
他人からの評価について無関心であったことの証明
ができました。
そこで、具体的な指導ポイントを質問したことで、
「ルールは守ります。仕事も頑張ります。社長ごめんなさい」
という、気付きからの反省をいたしました。
さて、今回は上記のフォローアップセミナーです。
今回は現場指導者も参加いただきましたので、一緒に第1回目の動画を観ていただきました。
実習生は復習です。
事前に実習生が口にした反省が、実際に形として現れているかを、「自分」「現場指導者」「社長」の3者による5項目評価(振り返りシート活用)を行っていただきました。
そして、具体的な改善課題には「話しを聞かず、ふてくされてしまう事がある」と記載されておりました。
動画を観終わった後、個々の評価を発表して「自分の評価」と「他人の評価」の違いを点数で確認しました。
- 実習生の自己評価は、おおむね70点でした。
- 現場指導者の評価は、「指示命令が守れているか」に関する項目では60点、ただし、「仕事の成果」では90点という高評価でした。
- 社長からの評価は、本人評価より20点ほど低いものでした。
以上の内容での注目点は、現場指導者からの「改善課題」と「仕事の成果」の高評価でした。
この一見矛盾とも思える2項目を見る限りでは、
- 「指示命令が守れているか」は評価できない。
- 「仕事の成果」には高い評価をする
ということとなります。
そこで、まずは順番に評価点を発表する中で、自己評価より高い評価をもらえた「仕事の成果」に関しては、実習生も少し驚いておりましたが、
「頑張りましたね!」と褒めました。
続いて、自己評価より低かった「指示命令が守れているか」に関して、「改善課題」に記載されている「話しを聞かず、ふてくされてしまう事がある」について、
自覚しているのか誤解なのかの確認のため、実習生へ質問をしました。
仮に、自覚が無かったり何か原因があったなら、それはそれで原因となる問題を解決しなくてはなりません。
しかし、実習生からの回答は、「確かにそういう時がありました」というものでした。
この回答であれば、本人も認めていますから、「自覚しているなら直す努力をしましょう。そうすれば、貴方の評価は上がります。
評価を上げるポイントを知ることが出来てラッキーでしたね」
という指導となりました。
ちなみに、実習生の表情はとても明るく、「次回は80点を目指しましょう」と言うと、
笑顔で「はい分かりました」という回答で、今回のフォローアップセミナーは終了しました。
3カ月後くらいに、第2回目のフォローアップセミナーを実施して、全項目で評価4(80点)を「現場指導者」から得られた場合、第2回の「教育動画(相手の立場で物事を考える習慣作り)」へテーマを進めて参る予定です。
終了後に参加いただきました現場指導者から「教育動画」への感想をお聞きしました。
●「自分も勉強になりましたし、彼らの考え方も理解できました」
● 社長からは「この動画は日本人社員へ観せたい」
と、とてもありがたい感想を頂けました。
マンサポは、あくまで職業紹介事業者として、ご紹介した外国人材への「社員教育」サポートを行う立場です。
しかし、実施する中で「教育動画」の活用法を会得していただくことで、
日本人社員へ活用していただくことは企業様のご判断にお任せしております。